ぼくの表現するもの

ブロガーからライター、編集者になった三十路男の雑記

面白い記事を書いている人は、「なぜ」を考え続けている人

文章を書く仕事というのはとても大変です。

好きなことだけ淡々と書いて食べていける人間はほんの一握り。

多くの場合、何が求められており、どんな表現がふさわしいのかを脳みそが沸騰するんじゃないかというとこまで考えて生み出していく。 

少なくとも私はそんな感じである。

平凡な才能しか持ち合わせていない私にできることは貪欲に学び続けるしかない。

 

これまで多くの本を読んで学んできた中で、ぜひ多くのライターさん、あるいはブロガーさんにオススメしたい本をご紹介していきたいと思います。

 

 

 

今回ご紹介したい本はこちら↓ 

著者の谷山さんはこんな広告コピーを手がけた方↓

 東京ガス「ガス・パッ・チョ!」
資生堂/TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」
新潮文庫「Yonda?」、日本テレビ「日テレ営業中」
キリンビバレッジ/生茶など

 

発想体質にしておく

 本当にいいアイデアやいいコピーは、発想法を知ればすぐに誰にでもつくれるというものではありません。ふだんから、発想ができるような体質、つまり自分のアタマを〝発想体質〟にしておく必要があるわけですね。

広告の世界でも、いい仕事をしている人は、やはり「なぜ」を考え続けている人

道を歩いているだけで、つぎつぎに「なぜ」を見つけてしまうナチュラルボーンな〝思考体質〟の人。「あの看板、なんか目立つな。なんで目立つのかな」「あの男ちょっとカッコいいな。なんでカッコいいのかな」という具合に。  

もちろん、そこまで常軌を逸してスゴイ人には、誰でもなれるというわけではありません。  

ただ、明日から「なんかいいよね禁止」を守って、「なぜ」を考える。これを、もし5年間続けることができれば、どんな人だって、なんらかのモノをつくれる人になれるはずだ。ぼくはそう信じています。 

なぜ、このような表現を使ったのだろう?

なぜ、このようなデザインにしたんだろう?

電車内の広告、テレビCMのキャッチコピーをみて考える。

そして、自分なりの答えを出すという作業がとても大事なんですね。

 

短く、強く、シンプル

うまい人のコピーというのは、「誰もコピーなんか読みたいと思ってない」という出発点から書きはじめて、「じゃあ、どうやってそういう人を振り向かせるか」と発想していくから、自然と短く、強く、シンプルになっていく。

これは記事のタイトルを考える時もそう。

見出しを考える時もそう。

興味のない人すらも振り向かせてしまうコピーをどうやって生み出すかをしっかり考えることがとても重要だと思います。

「描写」ではなく「解決」

コピーライターは、ペンを片手に原稿用紙に向かう仕事ですから、「このペンの力で、すばらしい言葉をつづってやろう」と考えるのは当然のことです。でも、「自分のペンの力で、いまある状況を美しく描こう」と考えだすと、ちょっと方向がズレてきます。  

むしろ考えてほしいのは、「自分のペンの力で、いまある状況をなんとか変えてみせよう」ということ。  

コピーの第一の目的は、「描写」ではなく「解決」なのです。

深いですね。

美しく描写することに神経を使ってしまうものですが、大事なことは読み手のニーズに答えることであるということですね。

【この本を読んで学んだこと】

「なぜ」を考え続けることの重要性です。

なんとなく生きていると、思考が停滞してしまい、簡単に人に流されて自発的な決断ができなくなってしまう場合があります。そうならないように、「なぜ?」を考えることはとても大切なのだと思いました。

そのような発想体質をつくるためには好奇心を育まなければなりません。

 

谷山さんはこんな本も書いていらっしゃる。

高評価のレビューばかりである。

こちらの書評も近々。